Nihonbashi Waterscape Project /日本橋水景計画

Tokyo, Japan

1988

 

 

 

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首都高速道路をトンネル化し、水路網を復活させ、東京を“水の都”として再生する。

東京であること、東京らしさを現すために、
〈囲い地〉〈積層〉〈両義性〉
という3つの東京の都市としての特徴をみいだし、設計操作とする。
それは欧米の都市にはない非常に刺激的な魅力を生みだす。

 

3つの操作(東京の現出)
東京であること、東京らしさを現すために、〈囲い地〉〈積層〉〈両義性〉という3つの東京の都市としての特徴をみいだし、設計操作とする。それは欧米の都市にはない非常に刺激的な魅力を生みだす。

囲い地 ――― いわば最も厳密な意味での都市の内部空間をリアライズさせる。
とじられた路地空間は、人間だけに解放された回遊性のある魅力的な道のネットワークであり、水路空間は、舟により開放された水のネットワークである。様々な要素が混在し変化にとみ、われわれの身体感覚を刺激する。

積層 ――― 過ぎ去った時代の面影を同時に共存させる。
江戸の運河、石垣、倉、高札場、魚河岸の賑わい、明治の日本橋、三菱七つ蔵、大正の帝国製麻ビル、」国分ビル、昭和初期の野村ビル、高度成長期の首都高速道路など時代のイメージを重ね合せ、われわれの記憶を呼び覚ませる。

両義性 ――― 相反する二つの要素を様々な次元でせめぎあい、組み合わせる。
「スーパースケール」「ヒューマンスケール」、「動」「静」、「賑わい」「落着き」、「表」「裏」、「光」「闇」、「新」「旧」など様々なコントラストをつくりだすことで、魅力的な空間をうみだし、われわれの意識の深層と表層を対応させる。