呼吸する家

kamakura, Japan

2005

site area : 207.41㎡

building area :78.91㎡   

total Floor area : 102.40 ㎡

structure :timber,2 stories

 

 

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北側ファサード

 

 

道路から見上げる。

 

 

外壁手前は米杉板張り、奥は白洲そとん壁仕上げ

 

薪ストーブがある吹抜け居間

 

居間から寝室を見上げる

 

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ウッドデッキは大開口で居間とつながる。

 

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オープンキッチン

 

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階段

 

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桐仕上げの2階

 

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2階寝室

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

鎌倉の谷戸にたたずむ木造2階建ての住宅。 敷地は東側に山が迫り、南側はイチョウの大木が立ち、西側に小さな川が流れ、道路に面している。敷地は道路から高さ1mほどの石垣の上にある。
  鎌倉という土地柄もあるが、周囲の環境(自然)を建物とできるだけ一体化することを求めた。1階の1間×2間半のテラスは居間と連続し南側隣地のイチョウに囲まれた空間となっている。2階の1間半×3間のテラスは寝室と連続し西側のオープンな谷戸の地形に広がっている。このように外部と一体化した内部、または内部と一体化した外部をつくり建築はその環境の一部に組み込まれていくことを意図した。
  仕上げ素材は火山灰からなる土壁の内外装、レッドシダーの竪羽目板張り、また桐を床、壁、天井にも使い、いずれも呼吸する素材をふんだんに使用した。
  居間は2層分のボリュームをとり、南側のテラス、台所、2階寝室と連続し、2階の寝室とはフラッシュの木製建具で仕切られ、プライバシーも確保できる。2階に上がる階段は上部にスリット状のトップライトを設け、上下の移動にメリハリを持たせている。2階の多目的室は階段と一体化しているが、将来の家族構成によって間仕切りをつけることを想定している。
  室内環境は高気密高断熱の外周と熱伝導率の低い桐の床、自然通風・採光が取れる断面構成、薪ストーブなどにより1年を通じて快適な状態をたもっている。これは建主の自然志向の意識を最大限反映した建物になっている。