Y

 

Kamakura, Japan

2015

site area : 228.29 ㎡

building area : 72.78 ㎡   

total floor area : 135.00 ㎡

structure : timber 2 stories

 

 

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背後の山の景観に馴染む。

 

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アプローチから見る。 冬枯れの夕暮れ風景。

 

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内露地 地窓と明り障子とカウンター席の格子、正面に穿たれた飾り棚

 

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カウンター席 ヒノキ材の3席カウンター、タモ材の格子天井

 

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カウンター席から内露地を見る。

  

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東庭に面する客席 ウォールナット床、珪藻土壁、ヨシ天井

 

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2階主室

 

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オープンカウンターの台所

 

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新緑のアプローチ

 

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東庭から見る

 

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奥庭に面する客席 右手のカウンター席との間の欄間はアンティーク物を利用した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

        
   



       

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

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喧騒から離れた歴史と自然に囲まれた静かな環境である。周囲の自然に溶け込むように、できるかぎり建物の存在を消したいと考えた。木造2階建ての建物は前面道路から離し、平入りの切妻屋根は棟を奥にずらし、手前に下屋を設けることで、手前から見えるボリューム感を減らしている。 西向きの道路側ファサードは日除けと目隠しの機能も兼ねた木製竪格子を全面的に取り付け、軒の出とともに陰影と奥行を併せ持たせ、できるかぎり背後の山の緑に馴染むように心掛けた。

店の客席は建物の一番奥の東側の庭に面した位置にある。訪れた客は長いアプローチ、玄関から内露地、カウンターの脇を抜けて、ようやく席に辿り着く。この行為とシークエンスも和を食する演出のひとつだと考えた。
カウンター席は格子天井で低く抑え、主人との距離感を縮め、落ち着いた空間とする。メインの客席は庭との一体感を高める為、正面の開口部は大きなガラス窓とし、床と地面のレベル差を抑えている。大小2つのテーブル席は、可動間仕切りで1室の広間にもできる。
サービスを兼ねる北側の内玄関から階段で上がる2階は住居となっていて、オープンキッチンのある3間四方の主室を中心としたシンプルな間取りである。 ヨシ張りの勾配天井が寝室上階の屋上テラスへ連続し、居間の高窓から東側の山の景色が望める。