「環境」と「建築」そして人間

「環境とは私以外のすべて」(バックミンスター・フラー)人間とそれを取りまく環境との関係に建築が介入する。

環境と建築は相互に表と裏の関係にあると考えています。

建築という物ができると、そのまわりに生まれる部分が環境であり、建築をデザインすることは同時に環境をデザインすることでもあります。

この環境は建築の内側にも外側にも生まれます。

建築はできた時点から周囲の環境に影響を与え、またそれを使う人たちの生活にも影響を与えるものです。

そして、環境と建築の中心には常に人間が存在しています。

それぞれがどういう関係に立っているのか、その関係性において建築を考えてみなければなりません。

それが限りなく自然な関係であるべきだと考えています。

そして環境に気が沸き立ち、時のうつろいを感じる空間、時間、風景をつくりだすことを目指しています。

(平林 繁)